クラフトブルワリーのラベルやタップルームの看板、物販グッズの一つひとつには、コストをかけすぎず、外部の業者を待つこともなく、どうやって作るかという課題がついて回ります。1984年創業の印刷ソリューション企業、ユーロポート株式会社は、そうした制作をブルワリーが自社で行えるよう支援したいと考えています。缶やラベルへのフルカラー印刷から、Tシャツ、ステッカー、イベント用グッズまで、同社は小さなブルワリーでも自分たちのタイミングで少量から制作できるよう、機械や材料、そしてサポートを提供しています。今回は、ユーロポートが醸造業界に何を提供できるのか、内製化することのメリット、そして間もなくお披露目となる円筒形への直接プリントが可能な新しい機械について、お話を伺いました。
御社は幅広い業界やビジネス向けに印刷ソリューションを提供されていますが、醸造業界、特に小規模なクラフトビール醸造所(マイクロブルワリー)に対して、どのような製品やサービスを提供されていますか?
クラフトビールの魅力は、味だけでなく、ラベルデザインやお店の雰囲気、グッズ、イベントでの見せ方まで含めた「ブランドの世界観」にあると思います。ユーロポートでは、そうしたブルワリーの個性を形にするために、ラベル、ステッカー、Tシャツ、トートバッグ、コースター、看板、POP、アクリルキーホルダー、イベント用グッズなどを、自社で作れるようにする機械や材料をご提案しています。たとえば、新作ビールのラベルを少量だけ作る、イベント用に限定デザインのTシャツを作る、タップルームに置くメニューやサインを作る、といったことができます。
小規模なブルワリーほど、限定商品や季節商品、イベント出展など、細かな発信の機会が多いと思います。そのたびに外注するのではなく、自分たちのタイミングで必要なものを作れるようになると、ブランドづくりの自由度が大きく広がります。

どの醸造所でもボトルや缶のラベル印刷が必要になりますが、外部に委託するのではなく、御社の機械を使って内製化(自社印刷)することにはどのようなメリットがありますか?また、ラベル作成に対応している代表的な機種や、その機能、価格帯について教えていただけますでしょうか?
ラベルを自社で作れるようになる一番のメリットは、「必要なときに、必要な分だけ作れる」ことです。クラフトビールでは、新作、季節限定、コラボ、イベント限定など、少量でいろいろな種類の商品を出すことが多いと思います。外注の場合、最低ロットや納期の都合で、少しだけ作りたいときや急いで用意したいときに難しい場合があります。
自社でラベルを作れる環境があれば、たとえば以下のようなことがしやすくなります。
・新作ビールのテスト販売用ラベルを少量だけ作る
・イベント直前に限定ラベルを追加で作る
・デザインを少し変えて、季節ごとの商品に展開する
・売れ行きを見ながら必要な分だけ追加制作する
・ラベルだけでなく、ステッカーやPOPにも展開する
対応機器としては、ボトルや缶に貼るラベルをフルカラーで作れる小型のラベルプリンターや、印刷したラベルをきれいに貼るためのラベラーなどがあります。また、ステッカーや店頭POP、窓用サインなども作りたい場合には、印刷とカットができる機械をご提案することもあります。
価格帯としては、ラベル制作向けの小型機で20万円前後から、より本格的にラベルや販促物を作れる機械では50万円台〜100万円台以上のものまであります。作りたいラベルのサイズ、数量、使う素材、どこまで自社で行いたいかによって、最適な構成をご提案しています。
クラフトビール業界ではTシャツなどのアパレルグッズも人気ですが、その多くは外部委託されています。こちらも内製化することのメリットは何でしょうか?また、御社の機材で印刷したTシャツの品質は、一般的なシルクスクリーン印刷のクオリティと比較していかがでしょうか?
Tシャツやトートバッグなどのグッズは、クラフトビールのブランドを広げるうえでとても相性が良いアイテムです。ロゴやラベルデザインを身につけてもらうことで、お客様が自然にブランドを発信してくれるきっかけにもなります。
自社でグッズを作れるようになると、少ない枚数から気軽に試せることが大きなメリットです。たとえば、イベント用に20枚だけTシャツを作る、新作ビールに合わせて限定トートバッグを作る、スタッフ用ウェアと販売用グッズを同じデザインでそろえる、といったことができます。Tシャツの印刷方法にはいくつか種類があり、それぞれ得意なことが違います。
写真のようなフルカラーのデザインや、細かいイラストを少量から作りたい場合に向いている方法もあれば、同じデザインをたくさん作る場合に向いているシルクスクリーン印刷もあります。
ユーロポートでは、デジタルプリントの機械だけでなく、シルクスクリーン印刷に関する機器や材料も取り扱っています。そのため、「どちらが良い」というよりも、作りたいデザイン、枚数、素材、予算、販売方法に合わせて使い分けることをご提案しています。たとえば、イベント限定で少量作るなら小ロットに向いた方法、定番グッズとしてまとまった枚数を作るならシルクスクリーン印刷、といった選び方ができます。ブルワリーごとのブランドイメージや販売計画に合わせて、無理なく続けられるグッズ制作の方法をご案内しています。

インクカートリッジなどのサプライ品(消耗品)は、比較的簡単に購入・交換ができるものでしょうか?
はい。インクやラベル用紙、メンテナンス用品など、必要な消耗品はユーロポートから継続してご購入いただけます。消耗品はユーロポートのECサイトから、いつでもネット注文していただけるため、必要なタイミングで手配しやすい体制を整えています。交換作業も、日常的に使いやすいように設計されている機械が多く、専門的な知識がない方でも扱いやすいものが増えています。導入時には、インクの交換方法、普段のお手入れ、きれいに仕上げるためのポイントなどもご説明します。機械だけでなく、使う材料や消耗品までまとめて相談できるので、初めて自社制作に取り組むブルワリー様にも安心していただけると思います。
主にどのような機器メーカーの製品を取り扱っていらっしゃいますか?
ユーロポートでは、国内外のさまざまなメーカーの機器を取り扱っています。ただ、読者の皆様にとって大切なのは、メーカー名よりも「何が作れるか」だと思います。ラベルを作る機械、Tシャツを作る機械、ステッカーを作る機械、ボトルやグッズに直接プリントする機械、アクリルや木材を加工する機械、刺しゅうを入れる機械など、作りたいものに合わせて幅広くご提案できます。
特定のメーカーだけに偏らず、目的や予算、設置スペース、作りたい数量に合わせて選べる点がユーロポートの特徴です。「お客様が作りたいものを実現するには、どの方法が合っているか」という視点でご提案しています。
御社のこれまでの歩みや沿革(会社歴史)について、少しお聞かせいただけますでしょうか?
ユーロポート株式会社は1984年に設立し、時代の変化やお客様のニーズに合わせて事業領域を広げてきました。現在は、プリント機器や加工機、材料、消耗品などを扱いながら、さまざまな業界のものづくりを支援しています。Tシャツ、ステッカー、看板、ノベルティ、アクリルグッズ、刺しゅう、ラベルなど、幅広い制作物に対応できる商品とノウハウをそろえています。
当社が大切にしているのは、単に機械を販売することではありません。お客様が「何を作りたいのか」「それをどのようにビジネスにつなげたいのか」を伺い、その目的に合った方法をご提案することです。導入前には実際の仕上がりを確認できるデモンストレーションやショールームでの相談、導入後には使い方や運用面のサポートも行っています。機械を買って終わりではなく、きちんと使いこなし、商品づくりや売上につなげていただくところまで伴走することを大切にしています。
クラフトビール業界のように、ブランドの個性や世界観が重要な分野では、ラベル、グッズ、店舗装飾、イベント販促物などを自社で作れることが大きな強みになります。ユーロポートは、そうしたものづくりを支えるパートナーでありたいと考えています。
導入時の研修以外には、どのようなアフターサポートや支援を提供されていますか?
導入後も、機械の使い方、消耗品の選び方、日常のお手入れ、トラブル時の対応などをサポートしています。初めて機械を導入する場合、「何を買えばいいか」だけでなく、「使い続けられるか」「困ったときに相談できるか」も大切です。ユーロポートでは、導入前の機種選びから、納品後の運用相談まで一貫して対応しています。また、実際の仕上がりを確認できるショールームや、オンラインでの相談にも対応しています。遠方のブルワリー様でも、導入前に不安な点を相談したり、作りたいものに合う機械を確認したりすることができます。
「ラベルを作りたい」「Tシャツを作りたい」「イベント用のグッズを増やしたい」など、作りたいものが決まっている場合はもちろん、「何から始めればよいかわからない」という段階からでもご相談いただけます。
今後、新しく登場する注目の製品やサービスなどがございましたら、ぜひ教えてください。
今、特に注目しているのが、ボトルや缶、タンブラーなどの円筒形のものに、直接フルカラーでプリントできる新しい機械です。クラフトビール業界であれば、缶やボトルに直接デザインを入れたり、イベント限定のタンブラーを作ったり、記念品やオリジナルグッズを作ったりと、ブランドの世界観を表現するさまざまな用途で活用が期待できます。
これまで缶やボトルのデザインは、ラベルを貼る、外部に印刷を依頼する、といった方法が中心でした。そこに、直接プリントできる選択肢が加わることで、小ロットの限定デザインや、イベントごとの特別デザインにも対応しやすくなります。クラフトビールは、味だけでなく、缶やボトルの見た目、ストーリー、デザインも含めて楽しむ文化があります。だからこそ、パッケージやグッズをもっと自由に作れる機械は、ブルワリー様にとって新しいブランド表現の選択肢になると考えています。
この機械は、2026年7月15日・16日にユーロポートが主催する展示会「Printing Voyage 2026」にて、国内初出展としてご覧いただける予定です。実際の機械やプリントサンプルをご覧いただくことで、缶、ボトル、タンブラー、グッズ展開にどのように活用できるか、具体的にイメージしていただけると思います。
Thank you, Europort!
詳しくは、こちらをご覧ください: europort.jp
または、各SNSでフォローしてください:


